なないろ小花のおうちカフェでクラシック

もうすぐ50代!3人の子供たちが小さい頃から続けてきたヴァイオリンやチェロを応援しながら、趣味でパンやお菓子を焼いています。

東京へ

約1ヵ月、夏休みを満喫していた次女が

東京へ帰っていきました。

毎日聴こえていたヴァイオリンの音色も
またしばらくおあずけです。

1学期の間ずっと基礎練習に明け暮れ、
ようやくもらった曲は
ヴィエニアフスキの「レジェンド」という曲。

音程の確認にとっても良いからと先生が勧めてくれました。

この曲は神秘的で素敵な曲なのですが、
夏休みをその曲だけで過ごすには
ちょっともったいない。

基礎練習ももちろんやりますが、
それ以外に自分でやる!と決めたのは

イザイの無伴奏ソナタ第3番「バラード」。

超絶技巧で有名なイザイ。

こんなの弾けるのかな~?

と思って練習を見ていましたが、

毎日1ページずつ根気よく音取りをして

東京へ帰る前の日には自分なりの表現も出来て
まずまずの仕上がりとなっていて感心しました。

大学では上手な子が沢山いて刺激があるのか、
昨年の受験生の時よりもよく練習していたかも。

また、自分の中からつむぎ出す音楽に
責任を持って弾いているように感じました。

高校生の時は萎縮しているというか
自信なさげというか、

とても良い演奏をするかと思えば
コンクール本番で魂の抜けた演奏をしたり。

とにかく不安定な要素の多い次女でしたが、

この夏で見せた姿からは、
そういう部分がすっかり抜けて、
自分の演奏に自信を持って弾いていました。

「随分意識が変わったね」

と次女に言うと、次女が意外な事を言い出しました。

「私ね、受験でチャイコンを弾いた時、
いままで先生から言われていたことを
全部無視して弾いたの。」

!!

「だって、先生に言われた通りに弾いてたら
私の音楽じゃないから。
私は自分の弾きたいように弾いて、
〇〇大学の教授たちに自分の音楽が通用するのか
知りたかったのよ。」

もう、ビックリです。

ま、昔から頑固で素直じゃないと思っていましたが。

でも、そうやって弾いた演奏が認められて
合格を頂いた事が、
次女の大きな自信につながっているようです。

もちろん、高校生の時に習っていた先生を
信用していなかったわけではありません。

とっても厳しい先生でしたが
一人一人の生徒にいつも全力でご指導に当たられ、

2時間レッスンは当たり前、
長い時は4時間を超える時もありました。

ですが追加レッスン代は一切取られず、
ご自身もいつも質素に過ごされている先生です。

先生に出会えたからこそ、
次女も大きなステップを踏むことができたのだと
確信しています。

本当に尊敬に値する先生です。

それでも次女は自分の音楽を試したかったのでしょう。

次女にはハラハラドキドキ、
振り回される事も多いですが、
大きな心で見守って行きたいと思います。

久しぶりに家族5人揃った日の夕食。
モダン焼き