なないろ小花のおうちカフェでクラシック

もうすぐ50代!3人の子供たちが小さい頃から続けてきたヴァイオリンやチェロを応援しながら、趣味でパンやお菓子を焼いています。

人生で予測できないこと~長男の決断~⑨

話は少し遡りますが


高校2年生で楽理科の勉強を始めて少し経った頃



ソルフェージュなどをみてもらっている先生から



私立大学のお話がありました。





楽理科と似たような勉強ができる私立大学を何校か紹介して頂きましたが、



どの大学も、いわゆる「滑り止め」にするには遥かに敷居の高い大学ばかりです。




関東ののM大学・A大学・W大学

関西のD大学





特に「私立大学の雄」として名高いW大学は、目指す東京G大よりも遥かに高い偏差値です。




もちろん、受験科目の量が全然違いますし、


入学定員数も違いますから、同じ土俵で比べることはできませんが






何しろ高校2年生になるまでまともに勉強をしたことがない長男。


いくら同じような勉強ができるとはいってもねえ~...


無理無理


W大学は高嶺の花、夢のまた夢の手の届かない存在でした。









それから季節が過ぎ、高3の夏で大きく飛躍した長男。



模試の結果があまりにも良かったので、急いで予備校に電話をしました。






折りよく教室長がいらっしゃり、直接お話をする事ができ

言おうかどうしようか迷いましたが💦

思い切ってW大学でも勉強したい学部があることを伝えました。






教室長から返ってきた言葉は、まるで意外なお返事でした。








「もし東京G大とW大学の両方に合格したら、お母様としてはどちらにいかせたいですか?」






‼️‼️‼️‼️







あまりの衝撃に言葉もでず、電話なのにしばらく沈黙してしまい...



そしてその後どうやって電話を切ったのかもよく覚えていません。



とにかく、教室長の言葉が頭の中で何度もリフレインし、



W大学が、もしかしたら手の届く距離まできているのかしらと


初めて意識した瞬間でした。





だけど冷静になって考えてみると


東京G大は国立


W大学は私立。



授業料には天と地ほどの開きがあります。


そしてどちらもひとり暮らしをしないと通うことはできません。





おまけに次女は私立の音楽大学に在学中の身。


我が家は共働きとはいえ、ごくフツーのサラリーマン家庭です。


正直、次女の授業料を払うのでいっぱいいっぱいで


もし長男が私立大学に合格したら…家計は火の車になるのは目に見えています。








それでも。









それでも、もし長男が無謀とも思えるW大学に挑戦したいというなら。







心から応援しよう‼️









主人も同じ気持ちであることを確認し合い


長男に教室長の言葉を伝えました。






長男は長男で、やはり東京G大の小論文がネックになっているようで...







たとえ受験までに小論文対策が間に合ったとしても


今の環境から容易に想像がつく大学よりも


大規模な総合大学という、未知の世界に憧れを抱いたのでしょう。






朝夕の気温が涼しくなり


過ごしやすい季節となった秋の初め







長男は東京G大の受験をやめ



第1希望をW大学に変更することとなりました。


続きます。


ロシア料理の黒パン

ハイジに出てくるおばあさんが食べていたのは

これなのかな?